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    【BLOG】偏り(全体公開)

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    2023/08/18 21:00

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    まっしろなお皿の上に
    どんな言葉でも乗せていいよ、
    と言われたとして、

    みんなだったら
    この世界の数ある言葉の中から
    どんな言葉を選ぶのだろう。


    どんな立場で、
    どんな角度から
    どんな言葉を残そうとするのだろう。




    ふいに自分ではない誰かの作品、
    例えば映像や言葉や写真などをみていると
    この人にとって残したい言葉は
    この言葉なのか、と思ったりする。



    自分では選ばない、もしくは選べない言葉達を
    この世界に放てる人もいるのだ。

    その感覚の違いに驚くし
    その度に、わたしは偏っているんだなぁと思える。


    自分だけが世界ではない、
    自分だけが正義ではない。
    自分という存在はいつも偏ったものであり
    この世界に真ん中というものは存在しないのだ。


    そんな感覚を今一度感じられる良い機会だったりもする。


    案外「誰かとは違う感覚」というものも
    「誰かと同じ感覚」になることと
    同じくらい生きていて大切なものかもしれない。

    違うからこそ自分の色がはっきりと見えるし
    こんなにも違う色同士が同じ色になることは不可能だから
    誰かと同色である必要性も感じないで済む。

    自分とは「違う感覚」を受け入れることができれば
    目の前の人が自分と違う考え方をしていることが当たり前になる。

    そうなれば、
    たとえ自分が誰とも似つかない色を持っていたり
    偏った存在であったとしても
    孤独を感じたり、焦りを感じたりせずに済む。

    違って当然、それでいい。


    そんな風に
    他人と自分との違いをまざまざと感じながら
    自ずと自分の選んだ言葉達が残っていくんだなぁ、
    ということをぼんやりと感じていた。


    今まで
    作品を残したくて作っていたわけではないけれど
    やっぱり自分が使いたい言葉、
    残したい表現を探していたいなぁ。


    わたしに音楽を教えてくれるひとは
    こぞって言うんだ。

    「音楽をするなら、音楽をするな」


    と。


    音楽になる前の心に何を注ぎ
    何を与えて、どんな花を咲かせるか。


    それが自然と音楽になるのだから。


    そんなことを教えてくれる方々と
    出会える人生で、本当によかった。



    明日は新曲お披露目会です🎧


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