宿木
やがて春になれば
街を包むその木は
誰もが羨むほどの
花をつける
鮮やかな花びらが
ヒラヒラと落ちれば
時を切り取るように
春を告げる ah
ユメニ ミテル
イマモ トキドキ
スデニ トキハミチタ
メヲサマシテ
そして時が経てば
祭りの後のように
いつの日か一人が
寂しくなる
友達はいつまで
仲間と呼ぶのだろう
鳥たちは仲良く
旅立つのに ah
空を見たその木は
どんなに泣いて叫んでも
声にならないと涙流すの
愛に触れる手もなく
自由になる足もないまま
生きて 生きて
花びらがひとつの
命の形ならば
僕らはその形を
選べないと
生きることをひどく
あきらめた者には
未来に咲く種は
宿らない
言葉に嘘はないか
心に痛みはないか
自分をだますならば
誰にも救えない
悲しみは姿を
変えて心に棲みつく
その心の中は
いつでも自由に…
ユメニ ミテイル
空を見たその木は
自由に生きられずとも
その根は大地とともにあるの
与えられた命に
最高の花を咲かすように
生きて 生きて
やがてその心は
手足など持たぬままに
空の広がりと等しくなる
そして鳥たちが
木々の合間 羽ばたいている
生きて 生きて
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作詞:MUUA
作曲:MUUA
編曲:MUUA / GUNJI
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